クロスファンクショナルチーム（CFT：cross functional team）

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クロスファンクショナルチーム

クロスファンクショナルチームとは、全社的な経営課題を解決するために、部門や職位に関わらず、さまざまな経験と知識を持ったメンバーで構成されるチームをいいます。社内だけではなく、時には社外から豊富な知見や専門的な知識を持った人材を集めることもあります。

設置する期間としては、プロジェクトとして短期的に期間を区切って立ち上げる場合が多いですが、正式な部署として定常的に設置される場合もあります。部門を横断して課題の解決に努めるので、これまで部門内で硬直してしまっていた、経営や業務上の課題解決や、組織・体制の刷新に有効な方法です。

クロスファンクショナルチーム

クロスファンクショナルチームを導入するメリット

（１）組織の活性化

クロスファンクショナルチームを結成することで、組織の活性化に繋がります。基本的に、クロスファンクショナルチームの構成員には、全社を横断して様々な部⾨から⼈員が必要に応じて招集されます。
そのため通常は縦割り構造になっている組織が活性化され、効率化や専⾨性をたかめることにつながります。

（２）自由で斬新なアイデア

⽇頃は接点の少ない従業員同⼠で、かつ様々な経験や知識を持った従業員が集結するため、⾃由で斬新なアイデアが⽣まれやすいです。このことからクロスファンクショナルチームには、組織の抜本的な改⾰や体制刷新を⽬的としてチームが作られるケースが多い特徴があります。

（３）企業が抱える高度な課題の解決

部⾨単位では対応できない⾼度な課題の解決につながります。 異なる専⾨的な知識を持った従業員が集まって集中的に課題解決に取り組むため、⽣産性が⾮常に⾼くなり、従業員同⼠のスキルも相乗効果で⾼まっていきます。 その結果として、会社が抱える難易度の⾼い課題に対しても解決に導きます。

一方で、クロスファンクショナルチームでの働き⽅は、普段⾃分が属している部門や部署での働き⽅とは異なることも多くなります。

クロスファンクショナルチームを構成する際に注意すべきポイント

（１）メンバーのモチベーション維持

クロスファンクショナルチームのメンバーは、本来の業務と兼務していることがほとんどです。そのため、クロスファンクショナルチームで対処する業務に対しての優先順位を高くしておかなければ、本来の業務が忙しいときやメンバー間で意⾒が対⽴したときなどに、モチベーションが低下してしまう可能性があります。
チーム内でのコミュニケーションを活性化させたり、クロスファンクショナルチームでの活動に何らかのインセンティブを与えたり、といった⼯夫が必要です。

（２）リーダーの介⼊バランス

クロスファンクショナルチーム内でも通常の組織同様にリーダーがいますが、本来違う組織に属している人たちを集めたチームだけに、リーダーにはメンバー同士をうまくつなげる役割が求められます。しかし、過度に介入するとメンバーが慎重になってしまったり、逆に反抗的になってしまったりする可能性があります。
リーダーには、メンバーそれぞれの個性を把握したうえで、最適なバランスで介入をするスキルが必要です。

 

 

ORG: 2022/07/17