品質マネジメントシステムの運用

品質マネジメントシステムの運用(operation of quality management system)

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第三者認証制度
品質マネジメントシステムの認証制度は、組織を利用する顧客が、組織を直接審査(第二者監査)することは困難ですので、代わりに第三者である認証機関(審査登録機関)が、審査、登録、公表を実施する制度を、第三者認証制度といいます。
組織は認証機関の審査を受け、さらに認証機関は認定機関の認定を受ける構造になっています。認証機関を認定する認定機関は、各国一機関とされており、日本の場合はJAB(公益財団法人日本適合性認定協会)となっています。

 

組織として、ISO9001規格による品質マネジメントシステムを、正しく実施・運用することによるメリットには以下のようなものが考えられます。

① 業務分担の明確化:
組織には、機能ごとに部門があり、その中では職位階層があります。ISO9001規格では、組織が部門・職位階層それぞれの責任・権限を定めて、その定められた分担に基づいて、業務を行う事が求められます。このことにより、組織の活動がマネジメントシステムとして機能することができます。

② 情報の共有化:
組織運営は情報の流れによって行われます。ISO9001規格では、組織内部及び外部の品質マネジメントシステムに関連するコミュニケーションを求めています。これにより情報の許攸かが図れます。

③ 文書の集中管理:
業務を遂行する上で、それに関する文書・記録など、文書化した情報が必要ですが、これらの情報が個人持ちになっていることが往々にしてあります。
ISO9001規格の文書・記録など文書化した情報の管理を徹底し、これらの情報を整理して、集中管理することにより個人持ちを一掃して、情報漏洩のリスクやダブリなどのリスクを回避することができます。

④ 品質問題の解決:
ISO9001規格の是正処置・リスクに基づく考え方の要求に従って、原因を除去して再発防止を行い、起こり得る可能性のある不適合発生を防止することにより、品質問題を速やかに解決できます。

⑤ システムの維持:
品質マネジメントシステムの運用が、要求事項を満足しているかを、定期的に内部品質監査を実施・確認することにより、維持管理を強化することができます。

⑥ 顧客満足の向上:
磯9001規格の要求事項である、データ・情報の分析・評価・是正処置、マネジメントレビューの実施などにより、品質マネジメントシステム、及びプロセス、製品・サービスを継続的に改善する機能が定着することにより、顧客満足度の向上が図れます。

 

 

参考文献
よくわかる2級QC検定合格テキスト   福井清輔  弘文社
品質管理技術の見える化トレーニングツール   福丸典芳  日科技連

ORG: 2022/12/20