製品ライフサイクル全体での品質保証

製品ライフサイクル全体での品質保証(Quality assurance throughout the product lifecycle)

 

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製品ライフサイクル全体での品質保証
顧客の要求品質および、顧客ニーズを先取りした魅力的品質の提供を通じて、製品のライフサイクル全体における顧客満足の向上を狙い、企画‧設計‧製造‧販売・アフターサービスの各工程(プロセス)の質の向上を、品質保証活動の根幹に位置づける方法、をいいます。

 

1. 製品ライフサイクルのミクロの観点とマクロの観点

製品ライフサイクルという言葉には2つの観点があります。一つは1個の製品についてライフサイクルを考える「ミクロの観点」、もう一つは製品全体としてどのようなライフサイクルをたどるかを考える「マクロの観点」です。

まず、ミクロの観点とは、1個の製品がたどるライフサイクルに注目する観点をいいます。すなわち、
「企画→開発・設計→調達・生産準備→製造・⽣産→販売→保守・メンテナンス→廃棄・リサイクル」のような、製品がたどる一生をいいます。

一方、マクロの観点とは、製品が市場に登場してから販売終了に至るまでの製品計画全体に注目する観点をいいます。具体的には、「導入期→成長期→成熟期→衰退期」に4段階を経て、製品のライフサイクルが完結するとの考え方です。

例えば、政界で最初に販売されたハイブリッド車である、トヨタのプリウスについて考えてみましょう。ミクロの観点から見た製品ライフサイクルとは、1台のプリウスが企画設計書に基づいて製造されてから廃棄に至るまでの過程をいいます。これに対して、マクロの観点から見た製品サイクルは、初代のプリウスが販売されてから終了するまでの計画全体の流れをいいます。2代目、3代目のプリウスが販売されると、次世代の新たな製品サイクルが始まります。

品質保証の場面での製品ライフサイクルは、どちらかというとミクロの観点による製品ライフサイクルの各段階に適用されるものとなります。

 

2. 製品ライフサイクルへの品質保証のあり方

品質保証活動の根幹は、製品に対する顧客満足度の最大化にあります。そのためには、企画設計の段階から、製品の廃棄、場合によっては回収してリサイクルまでを考慮した製品づくりが必要になります。

そのための、有効な手法はQFD(品質機能展開)ではないかと考えます。QFDは別項でも説明しましたが、製品企画の段階で顧客のニーズを取り込んで、品質特性に落とし込んでいきます。機能展開や工程展開を通して、製品の最終の終わり方も含めた特性を探ることになります。

QFDについては、さらに詳しく記述する予定です(いつになるかはわかりませんが、)。

 

 

参考文献
商品ライフサイクルマネジメント  2022/11/14DL Wikipedia

ORG: 2022/11/14