品質保証体系図

品質保証体系図(quality assurance system chart)

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品質保証体系図

品質保証体系図とは、「製品の企画、開発から製造、検査、出荷、販売、アフターサービス、クレーム処理などに至るまでの全てのステップで、品質保証をどのようにしていくかを明確にするために、それぞれのステップでの「保証業務」と「保証責任者」とを明確に定めた体系図」と定義されます。通常は、フローチャートの様式で示されます。
それぞれのステップで一貫した活動をするために、品質保証体系図には、以下に示す内容が盛り込まれます。
① PDCAサイクルが回すために、時系列的なプロセス間のつながり
② 各ステップを進めるための判定基準や帳票類、標準類、コミュニケーション

 

品質保証体系図は、一般に横軸に担当部署や、(品質保証のためのコミュニケーションとしての)会議体、帳票類(管理資料)、標準類を記入して、縦軸に品質保証を進めて行くための企画・開発、設計、製造からアフターサービス(クレーム処理を含む)に至るまでのステップを書いて、各ステップでの品質保証上の実施事項(機能)を箱の中に書き、流れを矢線で示します。

品質保証体系図は、組織がどのような品質保証の仕組みで顧客のニーズ・期待を満たしているかということを記述しています。従って、品質保証体系図を示すことにより、顧客の信頼を高めることができるとともに、組織内のプロセスの相互関係を明確に表されることができます。

品質保証の体系を品質保証体系図に落とし込むことにより、次に示すような効果があります。
① 各部門の役割を明確にすることで、組織的な活動を効果的・効率的に進めることができます。
② 問題発生時に問題の原因となったプロセスや責任部署が明確になり、問題解析までの時間が短縮でき、迅速な処理が可能になります。
③ トップ診断や、内部監査、社外監査(例:二者監査、第三者審査)に活用できます。

図1 に品質保証体系図の例を示します。

図1 品質保証体系図の例

 

参考資料
品質月間テキストNo.398   日科技連

引用図表
図1品質保証体系図の例  ORIGINAL

ORG:2022/10/02