ヒヤリハット

ヒヤリハット(hiyari-hatto/incident)

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ヒヤリハットとは、作業中や運転中に事故が起きそうな状況に遭遇して、ヒヤリとしたり ハッとしたことを記録して、 その原因を全員で究明し事故の要因とならないようにする安全衛生活動のことをいいます。

例えば、カッターナイフの刃を出したまま放置していて、取ろうとした際に刃の部分をつかみそうになりヒヤリとしたり、廊下を曲がったら、会議に送れそうになって小走りで向かってくる同僚とぶつかりそうになってハッとしたり、このようなヒヤリとしたり、ハッとしたりすることをヒヤリハットといいます、

このように、怪我や事故には至らなかった小さなミスを記録することにより、事例の蓄積を行って原因を調査して対策した内容を、関係者で許攸して大きな事故の防止につなげる、未然防止活動を「ヒヤリハット活動」といいます。

「ヒヤリハット」の大元の考えは、「ハインリッヒの法則(Heinrich’s law)」に基づいています。これは労働災害における経験則の一つです。これはUSの損害保険会社に所属していたハインリッヒ氏(H. W. Heinrich)が、1926年に発表した論文に由来します。
ハインリッヒ氏は、労働災害事例の調査結果から、同じような種類の330件の災害のうち、300件は無傷(人間が転倒したり、スリップしたりすることや、物品の落下など、計画した作業から外れた事象で、実際は傷害や物品の損害はなかったが、その可能性があるもの)で、29件は軽い傷害(応急処置で済む打撲や擦り傷)を伴い、1件は報告を要する重い傷害(保険業者や公的機関に報告される事例)を伴っていることを見出しました。このことは5000件以上について調べた研究により追認されています。

多くの労働災害で、この法則が当てはまるといわれています。

 

参考:
品質月刊テキスト2013 No.398 「現場力を高めるQC用語」
ハインリッヒの法則  Wikipedia

 

ORG:2020/12/13