異常とその処置

異常とその処置(Abnormality and its remedy)

本項は、表2では、ステップ8,9,10 に相当します。

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異常とその処置
先にも述べたように、日常管理には、維持と改善のための管理があります。
① 維持管理では、CL(中心線)、UCL(上方管理限界)、LCL(下方管理限界)の管理線を引いた管理図が用いられます。統計的に計算された管理線により、工程が正常か異常かの管理状態を判定して、異常があれば処置をします。
② 改善のための管理には、目標値を記入した管理グラフが用いられます。業務の管理状態を判断するための管理線を必要に応じて入れるようにします。ここでいう管理線は、統計的に決められたものではなく、関係者の話合いで決めるものです。

 

 

日常管理では、結果系の管理項目が安定しているかを管理図から判断し、打点が管理限界線の外に出たり(管理はずれ)、打点の並びに偏った傾向がある場合に、異常が発生していると考えます。
異常が発生した場合は、まず応急処置をとり、原因を調査して原因系の管理項目(点検項目)に対して再発防止の処置をとります。このような処置を繰り返すことにより、問題点の潰し込みが行え、安定したプロセスを実現することができます。
ここで注意しておかなければならないのは、結果系の管理項目に問題が無い(例:管理図の管理はずれ無し)のに、原因系の管理項目に対策をすることは、過剰な管理になることがあるので注意が必要です。

 

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参考文献

JIS Q9026:2016  マネジメントシステムのパフォーマンス改善-日常管理の指針
現場力を高めるQC用語 -QC検定に役立つ- 細谷克也  品質月間テキスト398  日本科学技術連盟_日本規格協会

 

ORG:2022/12/13