品質管理に携わる人の倫理

品質管理に携わる人の倫理(ethics of people involved in quality control)

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品質管理に携わる人の倫理
品質管理(品質保証)に携わる人は、自分たちが関与する製品やサービスが、社会に及ぼす影響を常に考慮して、最適な状態で顧客に届けることを考えて活動する必要がある。もし万が一それが所属する組織の利益に反する場合でも、信念を持って行動すべきである。

 

TQCへの取組みなど、品質保証の整備に向けた長年の努力にもかかわらず、特に2000年代に入ってから、社会や経済に大きな影響を与える品質問題や事故が相次いで発生しています。その業界は多岐にわたり、我々の生活に大きく影響を与える事例も多々あります。このためさまざまな業界で、品質問題を基本に立ち返って見直すべきとする反省が多くみられるようになりました。

今を生きる時代における品質問題の背景としては、次のようなものが挙げられるのではないかと考えます。
① PL法やリコール制度などが確立されている中、高度に技術が発展した社会において、安全性を最重要視すべきとの声が大きくなってきている。
② 反面、生産活動の急速な国際化に伴いコスト競争が激化している。
③ 厳しい社会・経済環境下において、技術の急速な進歩に対して、技術・技能および品質教育の伝承が十分に行われていない。

我々のものづくりに対する考え方は、不具合が発生すれば、応急対策、再発防止、横展開と、どちらかというと事後の対策になっていたのではないかと考えます。これからは再発防止から一歩前進して、未然防止の仕組みと方法を確立して、よりロスを出さない取組みにシフトしていかなければなりません。。

近年、発生している品質にかかわる重大なトラブルについて、品質管理に携わっている人々自身が、不正に関与した事例も多く認められます。品質管理に携わっている人々は、ものづくりの中で自分たちの役割は何かを、常に考えて業務を遂行しなければなりません。さらに、以下の人の倫理にかかわることを常に考えながら仕事を進めることが必要です。
 1)高品質な製品・サービスの提供
 2)環境問題への取組み
 3)地域社会への貢献
 4)良好な職場環境の構築
 5)透明性の高い事業活動
 6)コンプライアンスの徹底

図 2000年代に発生した品質問題

 

参考文献
実務に直結! 改善の見える化技術   今里健一郎  日科技連
社会的責任の4つのタイプと実践法   https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/types-of-social-responsibility

引用図表
図 2000年代に発生した品質問題    ORIGINAL

ORG:2022/12/25