品質特性,代用特性

ねらいの品質とできばえの品質(aimed quality and finished quality)

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品質特性
「要求事項に関連する、対象に本来備わっている特性」。

代用特性
「要求される品質特性を直接測定することが困難な場合、同等又は近似の評価として用いる他の品質特性」。

 

品質特性

品質特性とは、「要求事項に関連する、対象に本来備わっている特性」と定義されます。
これは、品質要素をさらに具体的に表現して、製品やサービスの性質の違いを示した具体的な尺度になります。

代用特性

代用特性とは、「要求される品質特性を直接測定することが困難な場合、同等又は近似の評価として用いる他の品質特性」と定義されます。
品質特性を測定して評価する場合、対象となる物を破壊しなければならない、測定に多くの時間やコ
ストがかかるなど、技術的に測定が困難な場合に、直接測定できない品質特性の代わりに測定する品質特性を「代用特性」といいます。

市場のニーズから得られた原始データを、品質展開して得られた品質要素を、さらに具体的な尺度に展開したものが品質特性です。
先に示したスマートフォンの例でいえば、品質要素として挙げられた、機能や、性能、操作性、デザイン、信頼性などを、より具体的な品質特性である画素数、待機時間、標準動作時間、画面の大きさ、形状・寸法・色、故障率、耐衝撃性・IP等級に変換します。
品質特性は数値化でき、技術部門や製造部門で検討するときの尺度になります。例えば、「耐久性」は品質要素で、それを具体化した「故障率:単位時間当たりの故障数)」や「MTTF:平均故障時間」などは品質特性になります。

代用特性の例として、例えば溶接強度を保証するのに、直接引張試験で破壊するのではなく、超音波探傷試験(UT)でエコー高さや透過パルス高さの測定結果で代用して非破壊評価試験が行われます。
代用特性は、要求される品質特性を直接測定しているわけではありません。したがって、要求される品質特性と代用特性との関係を十分に確認しておくことが必要です。

ORG:2022/07/03